八光のアトリエ付き住居

●設計事例の所在地: 
滋賀県甲賀市
●面積(坪): 
44坪
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

鉄骨3階建のデザイナーのアトリエ事務所兼住居。
1階が住居と事務所玄関、2階が倉庫、3階が事務所となっている。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

程良い距離で事務所部分と住居部分を完全に独立させつつ、建築としては一体感のあるものにしたい。

依頼者があなたに依頼した決め手: 

設計の初期段階で、お施主様とは密に対話を行い、仕事と生活をどのように分離しかつ繋ぎ合わせるかについて納得がいくまでスタディーを繰り返して理想とする建築に近づけていくという設計姿勢に共感いただいた事。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

私鉄ローカル線の駅前で近年宅地整備がなされたばかりの敷地に、住居、アトリエ、書庫が一体となった建築の計画である。デザイナーである建築主が要望したのは、最低限の生活が確保できる住宅部分、スタッフと自身の作業場が分離されたアトリエ部分、そして現在まで描きためた膨大な量のデザイン原画を保管する為の書庫であった。そこでまず下階を住居、上階をアトリエとする2層構成とした上で、中間階として約10畳の広さを持つ書庫を挟みこんだ。その結果、書庫を含む天井の低い3層部分と天井の高い2層部分が一つの建物の中で入れ子状に混在することとなり、挟み込まれた書庫によって押し出されたように現れた上下階の凹凸は、天井高や床レベルの変化を生み出し、各ボリュームに適した機能空間を適宜対応させることによって、コンパクトではあるが非常に変化に富んだ内部空間となっている。

その他の画像: 

外観。

1階居住部分のリビングダイニングからキッチン方向を望む。
右手は3つの寝室、奥にはバスルームがある。

1階事務所専用玄関から事務所スペースへ続く階段。
階段途中左手には資料庫がある。

3階事務所(所員)スペース。所長室が別途右手上部に配置されている。

所長室からは、連続水平窓から遠くの山並みを一望できる。

設計者

ユーザー 加藤淳一建築設計事務所 加藤淳一 の写真
オフライン
Last seen: 2ヶ月 1週 前
登録日: 2015-08-28 10:38